あの日、脳梗塞でさぶろーが倒れた。


お世話係です。
あの日へ、戻ります。
さぶろーは、この交差点の真ん中で
車椅子に乗ったまま脳梗塞の発作を起こしました。
右の小道の方から
手前の方の自宅へ向かう途中でした。

(今もここを通ると胸が苦しい)
さぶろーは5月の連休明けから下痢気味で
病院に通い始めていました。
トイレも購入した立派なポータブルをベッドの脇につけて使用。
私がさぶろーの生活のほとんどの面倒を見るようになっていたのです。
でも、下痢が治れば、また歩行器で家の中を歩き回れると
私は楽観視していました。
下痢が思うように治らず2回ほど薬を替えてもらい、
その2週間の間は大好きなリハビリ通所も休みました。
その間、日中はベッドで休み、食事のときだけ起こして
リビングにさぶろーを運び、お粥など食べさせていました。
冷たい氷水を飲みたいさぶろーに
「下痢が治らないよ」と白湯を飲ませていた私。
水分を取らせないとけないと、1時間おきにはさぶろーのベッドに
行って飲ませていたと思います。
そして、5月18日(火)にはお腹も良くなり
「明日からリハビリに行きたい」と
さぶろーも言うようになっていたのです。
しかし、その夜、少し足のむくみがあって
歩行がおぼつかなかったため
私が風呂を完全介助で入れてやりました。
全身綺麗になってさぶろーは「ありがとう」と言いました。
「明日はもう一回休んで、金曜日からリハビリに行くよ」と
さぶろーも自分で言いながら、就寝。
寝る前に毛布をかけてあげたら
「おやすみー、お風呂ありがとう」と
笑顔で言ってくれたさぶろーでした。
翌朝5月19日(水)
「リハビリはお休みするけど、膝の病院に連れて行って」
というので
近所の整形外科へコラーゲン注射に行ったのですが
膝にかなり水が溜まっていたので抜いてもらいました。
その後、いつものように膝に電気を当てたさぶろー。
通常と変わりなく、看護士さんと談笑。
しかし、途中から「少し頭がぼんやりする」と言ったので
しばらくベッドで寝かしてもらいました。
行きは雨でタクシーで来たため、車椅子を置いてきました。
やはり車椅子が楽だろうと雨の上がった道を
私は家まで走って帰り空の車椅子をあらん限りの力で走りながら
押して病院に戻りました。
ベッドで寝ていたさぶろーは「お、迎えに来てくれたか」と目を覚まし、
わたしはそんなさぶろーを車椅子に乗せ
安全ベルトで腰を固定して
自宅へ戻ろうとしたのです。
病院を出て少し行くまでさぶろーには異変はなく
普通にしゃべっていました。
「薬はもらってくれたか?」など、頭もしっかりしていました。
しかし少し歩くと頭が右のほうへずずーっとずれてきて
私は思わず、「大丈夫?」と顔を覗き込むと
少しだるそうだけど「だいじょうぶだ」と言う返事。
急いで家に帰ろうと車椅子を押して、この交差点に差し掛かり
青信号で渡ろうとした真ん中で
さぶろーはいきなり、強いひきつけを起こしたのです。
突然のことに私は酷く動揺し、交差点の真ん中で
「おじいちゃん!!しっかりしてよー」と泣き叫んでいました。
————————————–
長くなってしまったので、また次回へ続けます。
こんなことを今更書いてもさぶろーは戻ってきませんが
発作のことを何も覚えていなかったさぶろーのため、
また私のさぶろーの思い出のひとつとして
すべて忘れないようにブログに記して行きます。
さぶろのためにも・・・・
これから、また大変な闘病生活と
本当のさぶろーの死因などに関しても書いていきますので
御辛いと思われる方は、件名を見てスルーされてくださいね。
コメントなども、御気を使われないようにされてくださいね。

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25 Responses to あの日、脳梗塞でさぶろーが倒れた。

  1. そら より:

    私も愛する者をなくした時、そのことを日誌に綴っていました。記憶は時間が経つと曖昧なものになってしまいますが、その時のことを綴っておくとのちに読み返した時、鮮明なものとなって思い出します。どちらがよいかはわかりませんが、わたしも未だにその時のことを思い出しては涙してます。
    さぶろーさん、
    「あんなにお元気だったのにどうして・・」と疑問だけが残っています。
    お世話係さん、その時のこと書き留めるのはお辛いでしょうが、書くことによって少しは気持ちが落ち着いてくるかもしれません。
    さぶろーさんの最期を私も見届けさせてくださいね。
    鉄ちゃん、じいちゃんの夢をみてるのかな。

  2. パピママ より:

    最近私のまわりでも脳梗塞で倒れる人が多いのです。まだ4、50代なのに・・・
    脳梗塞は若くてもなるみたいですね・・・
    サブローさん、天国で見守ってくれてると思います。お世話係りさんも体に気をつけてくださいね

  3. みんみん より:

    一つ一つゆっくり時間をかけて心の整理がつくといいですね。

  4. べりぃー より:

    驚きましたよね。
    辛かったですよね。
    ここに書きながらも思い出し泣きをしているお世話係さんの姿が目に浮かびます。
    ブログで私もおじーたんの最期を見届けますね。
    おじーたんは、最期まで一生懸命生きたんですもの。

  5. みえ より:

    お世話係さん、大変だったんですね。
    本当にびっくりされたことでしょう。
    今日も泣いてしまいました。
    でも、さぶろーさんの生きた証を私も読ませていただきたいと思います。
    鉄ちゃん、いい子でご飯食べてるって聞いて、安心したよ。
    じいたんと夢で逢えたかな。

  6. シロクマ より:

    こんにちは
    こうして日誌に書くことで
    お世話係さんの悲しみが少しでも癒えてくれる事を願います。
    長引いた下痢が治まって快方に向かって、またいつもの生活が始まると誰もが思っていましたよね
    さぶろーさんはお風呂に入ってさっぱりできて嬉しかったろうな
    病状を本人に隠して看病を続けたご家族の皆さんはさぞかし辛かったと思います。
    でもそのお陰でさぶろーさんは最後の最後まで治ると信じて希望を持ち、明るく前向きに生きる事ができたんですよね。
    さぶろーさん、とても感謝していると思います
    明日はベッドと車椅子を返す日ですが
    どうぞ辛い思いが最小限でお世話係さんが乗り越えられますように

  7. ゆんこ より:

    こんにちは。
    私はまだ身内との別れに接したことがありません。だからお世話係さんがこれから書かれることは未知の世界の話になります。
    それでも、お世話係さんのお気持ちを考えると、最後の日々のことを綴るのはとても辛いことと思います。でもそれを書こうという勇気に頭が下がります。
    そんなお世話係さんに敬意を表して、どんなことでも目をそらさずに読ませていただきますね。

  8. でこぽん より:

    辛い中の更新、おつかれさまです。
    私は10年ほど前、母を亡くしました。
    諸般の事情で母の介護に加わることができなかったことを含め、悔やんでも悔やみきれないことがたくさんあるので、
    ブログでお世話係さんのご尽力を拝見するにつけ、本当に頭が下がる思いです。
    まだまだお忙しい日が続くことでしょうが、どうぞ体に気をつけてお過ごしください。
    さぶろーさんの頑張り、ぜひとも読ませていただきます。

  9. lana(inunekodiary) より:

    いえいえ 
    このお話を聞かないと、
    私も前へ進めないような気がします。
    しっかり読ませていただきます。
    お世話係さんも、ご遠慮なくお話くださいね

  10. クママ より:

    こんばんわ。
    私も頭の中だけで思っているより文字にして書く事で気持ちの整理がついてくると思います。
    今はツライですが、書き終える頃にはきっと少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか?
    これからも応援しています!
    鉄子ちゃん、ピンクのベットにピンクの洋服♪
    女の子ですね=
    とっても似合っていて、可愛い寝姿です☆

  11. ぷくたま より:

    書くことは心の整理になると思いますが、同時にとても辛い作業でもあると思います。
    ひとつひとつの文字からお世話係さんの気持ちが伝わってくるかのようです。
    しっかり読んでいきたいと思います。
    大好きなさぶろーさん、前日にはお風呂に入って気持ちよく過ごしていたんですね。
    そんなことでちょっとホッとします。
    激震が起こった交差点・・・。
    さぶろーさんとお世話係さんに助けの手は差し伸べられたのでしょうか。。
    鉄子ちゃん、夢で会えるじいたんは、元気に微笑んでいるでしょうね。
    せめて夢で、うんと甘えてね。

  12. お世話係 より:

    そらさん、ありがとうございます。
    私も、そらさんと同じで忘れたくないから綴るんだと思います。
    そして、さぶろーのことをちゃんと知りたいんです。
    今も思い出せない記憶があり、毎日、自分の頭の中で事実を繰り返し考えたりしています。
    うまく書いていけるか自身はないんですが、少しずつ書きます。
    応援ありがとうございます。
    鉄子はじいたん、どこに行ったのか今も
    探していますね。

  13. お世話係 より:

    パピママさん、こんばんは。
    脳梗塞は怖いです。
    確かに若い方も多いようで、西条秀樹も
    脳梗塞を起こしたようです。
    水分が不足して血流が悪くなることも原因と知っていたのでさぶろーには水は良く飲ませていたんですが・・・・
    なんとか、さぶろーのことをまた綴っていきます。
    応援いつもありがとうございます。
    私は最近気が抜けてまた太ってきたようなんです。
    なので、だいじょうぶ。

  14. お世話係 より:

    みんみんさん、ありがとうございます。
    そうですね。
    少しずつですが気持ちの整理が付いてくると思います。
    いつも見守っていただきありがとうございます。
    またよろしくお願い致します。

  15. お世話係 より:

    べりぃーさん。ありがとうございます。
    さぶろーは自分の親ながら頑張ったと思います。
    本当にえらかったです。
    最期も「じいちゃん、えらかったね」って誉めてやりました。
    そんなさぶろーをまた見てやってください。

  16. お世話係 より:

    シロクマさん、こんばんは。
    確かにこうして書くことで「またさぶろーのために私ができることがある」と思い、気持ちが癒されます。
    ファザコンではなかったのですが、わたしのさぶろーの病床の態度はえらかったです。
    忘れたらいけないですね。
    さぶろーを前日風呂で洗ってあげたのは
    私の気持ちを少し救うことのできた事実です。
    もっと色々してあげたかったですが・・・
    明日はベッドと車椅子がなくなります。
    ちょっと寂しくなります。

  17. お世話係 より:

    ゆんこさん、ありがとうございます。
    確かに辛い作業のように見えますが
    私にとっては癒されることなんだと、書きながら思いました。
    これも、さぶろーのためにしてあげられることのひとつだと思うと、さぶろーの顔が浮かんできて少しうれしいです。
    私はこれで母も父も亡くしてしまったことになりますね。
    なんか、こんな日が来るとは思ってもなかったですね。
    ゆんこさん、辛い思いに引っ張り込んでごめんなさいね。
    無理しないでお付き合いください。
    いつも、優しいお気持ちに感謝しております。

  18. お世話係 より:

    でこぽんさん、ありがとうございます。
    お母様のこと思い出されたんですね。
    確かに離れているとしたくでもできないことがありますが、お気持ちはお母様に届いていたと思います。
    きっと、そうですよ!
    私は同居で少しずつ体が悪くなっていった父と共に暮らしていただけなんですよ。
    そんなお褒めの言葉をいただくとお恥ずかしい介護でした。
    今はまだ提出書類などでごたごたして本当の悲しみに襲われるのを自然に避けられているように思います。
    私のこと心配くださってありがとうございました。

  19. まろんぱんな より:

    こんばんは。
    お世話係さんの献身的な介護に頭が下がります。大事なお父様だったんですね。
    さぶろーさんの闘病・・・お世話係さんの辛かったお気持ち・・・私も読ませていただきます。
    無理をされませんように。
    鉄子ちゃん、じいたんの夢みれたかな。

  20. お世話係 より:

    lanaさん、ありがとうございます。
    確かにここを通らないと
    次にはいけないんです。
    そして、これはやはりさぶろーの為に
    わたししかできないことなんです。
    そう思うと頑張れます。
    どうぞまた見守ってくださいね。

  21. お世話係 より:

    クママさん、いつもありがとうございます。
    書くことがさぶろーへの供養になり、私の心も癒されると思うんです。
    きっとそうであると思って書いていきますね。
    さぶろーも読みに来るはずだけど、今は真実を書きたいと思います。
    鉄子はじいたんに最後に買って貰ったベッドがお気に入りです。
    じいたんも目を細めてそれを見てるだろうなーって思います。

  22. お世話係 より:

    ぷくたまさん、ありがとうございます。
    さぶろーのためにできることの最後のことになりそうですが、何とか書き綴りたいと思います。
    読んでいただけるとの事、感謝いたします。
    さぶろーを前日、全身洗って上げられたことは私の心の痛みを少し救っています。
    色々話しながらの入浴だったので思い出すとしみじみ着ますね。
    鉄子はまだじいたんを探してうろうろしています。
    あ、ぷくたまさんのブログの心臓病の話を読みました。
    まさに鉄子のためになることで、びっくり。
    感謝します!

  23. お世話係 より:

    まろんぱんなさん、ありがとうございます。
    父とは元々仲が良かったですね。
    でも、けんかもしたしなー
    頑固で、偏屈で・・・でもお茶目な爺さんでした。
    もういないと思うとかなしいです。
    未だに、下の部屋から声がしそうです。
    さぶろーの最後の事を書くのはわたしの仕事であり、供養であり、、、
    そして結果私を癒してくれることになると思っています。
    いつも応援ありがとうございます。

  24. ばらり より:

    こんばんわ。
    鉄子ちゃん、寝ていてもなんだか
    寂しそうです。。
    さぶろーさんは本当に頑張り屋だったのですね。前向きで本当に素敵です。お世話係さんの献身も本当に素敵です。
    書いててお世話係さんが辛くなければ良いのですが。。。まだまだ私もさぶろーさんを忘れたくないので、たくさんさぶろーさんのお話を聞かせて?下さいね。

  25. お世話係 より:

    ぱらりさん、ありがとうございます。
    鉄子はなにげに寂しそうで、何だか少し心配です。
    すごく甘えん坊になって寂しがりやになって
    私たちを呼ぶのです。
    様子を良く見ないといけないですね。
    さぶろーは背中を押してやると何でも頑張っていました。
    面白いじいちゃんだったので本当に残念。
    さぶろーのことを書くのは私にとって
    癒しになっています。
    ご心配頂きすみません。

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