問題発言と調教の先生が来た!

「パピヨン鉄子物語 その12」
父の問題発言と調教の先生が来た!

さて、、、
噛み癖の激しい鉄子に手を焼き
更にトイレトレーニングが全くできない父。

1日中、鉄子に足も手も顔も噛み付かれて傷だらけとなり
かなりの育児ノイローゼ気味。

睡眠不足と思うように行かない鉄子にイライラして。
とうとう、問題発言!

「犬なんか飼わなければよかった。
なにもできなくなった」 父

「はあーーーーー!!!????
今、なんて言ったーーー!!」(私の怒り声)

「お父さん、そんな事言ったら鉄子が可愛そうでしょー
まったくもう・・・最後までなにもやりとげないんだからーお父さんは!」
怒り爆発。

父はそれまでもいろんなものに手をつけては
途中で放り出す悪い癖がありました。
でも、それはドールハウスだったり、英会話だったり
バードカービングだったり、家の中の棚つくりだったり・・・
みんなをがっかりさせてきました。

でも、今回だけは鉄子のことだったので私もこの発言が許せず
しっかり父にお灸をすえました。
その場に一緒にいた主人が「まあまあ、お父さんの気持ちもわかりますよ」とか
仲裁に入りましたが
私の怒りは収まらず父にくだくだ言い続けました。

ほんとに困った父でした。
わたしもこの問題発言にはがっくりしました。

そしてここで
もう調教の先生をお願いしようと言う事になったわけです。

父はすっかり調教の先生に希望を持って
「もうこれでだいじょうぶ」って
のんきな様子で喜んでいました。

でも、そんなわけには行かないのだよー!おとうさん。

この時は父もかなり真剣だったので
日記も細かく書かれています。

2001年6月だったと思います。
—————————————————-

さぶろーです。

さて、噛み癖が酷いパピヨンの鉄。

調教の先生がやってきた。

先生は犬のような熊のような人だった。

大きい。そしてちょっとこわそうにも見える。

しかし鉄は物怖じせず初対面の先生にじゃれた。

そのとき、このリードをくわえていた鉄。
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がしがし噛んだり。

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くねくねしたりを先生に見せた。

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先生は「まず!ここからかなー」と言って

鉄が咥えていたリードの両端を何も言わずに持ってぴんっ!と張った。

その衝撃で鉄はびっくり。

その後、2度とリードをおもちゃにしなくなった。

そして先生を尊敬のまなざしで見ている。

一瞬で先生に服従したようだった。

これから週に3回先生が訪問してくれる。

先生は警察犬も訓練したそうで心強い。

方針としては、叱って強制的に従わせるのではなく

おやつを上げながら楽しく行うもの。

無理に押さえ付けたりしてはいけないとも言われた。

犬が飼い主の言うことを聞くと、こんな楽しいんだって思わせるんだそうだ。

ふむふむ、なるほど。

しかし、ここで先生からわしに話が!

「まず飼い主さんから変わらないといけませんよ」 (先生)

「わ、わしが・・・変わる」 (父)

「そうです。自信を持って鉄にしつけて

鉄がついていこうと思う飼い主さんにならなくては」 (先生)

 

わしはここで、先生に鉄をお任せするだけではないことに気づき

あせって緊張する。

 

長女は部屋の隅っこにいて笑いながら見ている。

さてまず最初はお座りから始まった。

右手の人差し指を突き上げて「座れ!」と命令。

先生は鉄の尻を押さえながらお座りの格好をさせ

できたら、ほんのちいさなササミジャーキーを与える。

もちろん、鉄は喜んで食べる。

指を突きたてながら尻を押さえ、ジャーキーを与える、、、の

繰り返しをしているうちに鉄もわかってきて、

先生の言うことを聞き始めた。

次は飼い主の私の番である。

「座れ!」と命令しても私の手にあるジャーキーが気になって

お座りしない。

はあ、やはり、わしは鉄になめられておる。

飼い主としての威厳を持たないと、鉄も従わないと先生に諭される。

この年になって私も調教されている。

しかし、やるしかない!

私の言うことを良く聞き、おしっこはちゃんとトイレで行い、

噛むことをしなくなった可愛い鉄子を想像し、

「名犬鉄子」を目指す決心を固めた。

長女や婿に弱音を吐いて

「犬なんか買うんじゃなかった」と言って

長女に叱られた私に逃げる道は無いのであった。

また続きます。

さぶろー

——————————————-
と・・・
こんな風に鉄子の調教が始まりました。

何ヶ月やったとかもう覚えてないけど

1週間に3回も先生来てたのですね。

先生はドーベルマンを3匹飼ってて
大型犬の調教を主にしてたらしく
かばんの中から金属の紐を編んだ手袋を出して見せてくれました。

父が「それ、どこで売ってるか?」
と聞いてましたよ。

それを買って鉄子に使うつもりだったようです。

しかし、初日に先生に「おとうさんが変わらないとだめ」って言われて

目をひん剥いていた父の顔を思い出すと

今もおかしくて。

291

その日から、ダメダメチビ鉄と

おとぼけじいさんの大変で笑える訓練が始まったのでした。

ただ、残念なことに写真撮ると鉄の気が散るので

1枚も写真がないのです。

続く

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13 Responses to 問題発言と調教の先生が来た!

  1. パピ+ヨン より:

    犬のような、熊のような先生(≧∇≦)お会いしたかったわ
    さぶろーさんの文章 面白いです。
    そしてそれは、あいこさんに受け継がれてますねー
    チビ鉄こちゃん頑張れ*\(^o^)/* 週3って!すごいネ

  2. まままま より:

    そうそう、私もさぶろーさんの文章が愛子さんに似てるって思ったわ。

    調教の先生がやってきてホッとしたのもつかの間、
    「わ、わしが・・・変わる」とか、
    「この年になって私も調教されている」って気づいて
    じいたんもあわてましたねえ。

    さぶろーさんもこの年になって勉強したんですねえ。

  3. アトムパパ より:

    こんにちわ。

    だれもが通る道ですね~。
    アトムも小さいころは、歯型が付くまで噛みましたからね~(笑)
    でも、だんだんと、加減することを覚えました。

  4. yukarin11 より:

    愛子さん
    おはようございます!
    「この年になって私も調教されている」
    PC前で声出して笑っちゃいました~
    しつけの先生が来る=しつけしてもらえる とお考えだったんですね。
    ありがちです。(笑)
    がんばれ!サブローさん!

  5. たっくん母 より:

    みんな同じようにもがいてきたのですよね。
    さぶろーさんの文章も、とてもわかりやすくて
    気持ちがひしひしと伝わってきます。
    でも何か楽しく、笑えます。
    我が家も月1回ペースでグループレッスンに行ってますが
    たっくんは問題なく、調教されてるのはたく母の方です。

  6. ままりん より:

    おはようございます。

    さぶろーさんんお文章は面白いですね。
    もっと早くから読みたかったです。
    ちび鉄ちゃんとおとぼけさぶろーさんのコンビは最高です。
    この先が楽しみです。

  7. りりこ より:

    最後の写真 、鉄ちゃんのきかんぼうな目つきがなんとも可愛いです。
    弱音を吐いてしまったさぶろーさん 、でも
    さぶろーさんの決意が伝わってきます。
    週に3回レッスンって すごいですね〜 小学生の習い事並みです。

  8. ラッキーママ より:

    わ~、わんこ訓練が始まったのですね~
    甘噛みレベルでない本気のがぶりんちょ噛みはなおるのでしょうかっ?

    ラッキーは1歳すぎころからスクールに週1通いました。
    やはり、躾やわんこの問題行動は飼い主さんの接し方次第と聞きました。
    赤ちゃんわんこにこちらの意思をはっきりと伝えるのは難しいですものね・・・

    でも、マテ、やオスワリ、マワレとかピーク時はトベといって障害物をかっこよく飛んだりしていたラッキー・・・
    意志疎通ができるようになるというのは嬉しいものですね。
    今は色々わかっているくせに、好き勝手吠えるというのはよくならないですが~
    まぁ、これも私の叱り方、接し方が一貫していないのでしょうね・・・

    ラッキーの先生も熊みたいな大きな、あったかい感じのする先生、警察犬も訓練してすごいです。

    さぶろーさん、週3回のレッスンは楽しみだったでしょうね~♪

  9. もんち より:

    「名犬鉄ちゃん」目指していよいよ
    始まりましたね~♪
    優しい愛子さんがさぶろーさんに怒り爆発
    してたんですね!
    さぶろーさんの文章からも後には引けない
    覚悟を感じましたよ。
    先生の手袋に興味を示してたさぶろーさんに
    くすっと笑えましたよ♪
    見たかったなぁ、その手袋!

  10. 幸です より:

    鉄ちゃん頑張れ

  11. jimmy より:

    鉄子ちゃんの調教が先か、じいたんの調教が先か・・・(笑)

  12. tarokichi より:

    輝く笑顔のさぶろーじいたん、いいですねぇ〜
    犬のような熊のような先生とのやり取り、想像するだけで
    くすっと笑えます。まるで、コメディの様なストーリーに
    目が離せません(*^o^*)

  13. ★愛子★ より:

    ★パピ+ヨンさん
    先生、とにかく大きい先生でした。
    写真がないので私もはっきり思い出せないんですよ。
    残念。
    さぶろーも私も書くのがすきなんですねー
    父は色々遺してたんですが
    今読むとおかしくて笑えますよ。

    ★ままままさん
    似てますねー確かに。
    でもじいちゃんが書いたほうが面白いですね。

    あの年でよくがんばったと思いますねー
    ま、あの年で一人暮らしでパピヨンを飼いはじめた事が
    すごいって
    先生に言われてましたね。
    なつかしいあのころです。

    ★アトムパパさん
    アトム君もすごかったんですねー
    鉄は子犬で迎えてから
    父が甘やかしすぎて
    大変なわんこだったですよ。
    まーみんな大変なんですよね。
    父はわが身にふりかかった災難みたいに
    嘆いていました。

    ★yukarin11 さん
    そうなのです。
    父は先生が鉄子を良い子にして
    自分に渡してくれると思ったらしいのです。

    甘いですよねー
    最初、自分が大変なことになったとかなり
    あわてていましたよ。

    ★たっくん母さん
    たっくんも訓練進んでいますよねー
    鉄子は父のこの文章読んで
    週に3回って思い出したんですが
    それにしては良い子にならなかったなあ・・・と
    思います。
    ほんとに必死の父でしたよ。
    私も参加したかったけど
    父が変わらなくちゃ、鉄はいい子にならないと
    先生に断言されていましたので
    私はその訓練を見れてないんです。残念。

    ★ままりんさん
    最初はブログ書くのも嫌がってた父でしたが
    コメントがつくようになって
    書くのが楽しみになったようでした。
    ほんとこのコンビは最強に
    面白かったですよー
    今思い出しても
    よくふたりであの家に暮らしていたなあって思います。

    ★りりこさん
    このころは狐さんみたいでしたね。
    ちょっと毛が抜け始めた頃です。
    問題発言して。私を怒らせた父は反省してましたけど・
    確かに大変な鉄子でした。
    週3回、よくがんばったなあって思います。

    ★ラッキーママさん
    本気のがぶりんちょ!受けました。おかしい。
    確かにすごかったですよー
    病院の先生の手まで出血事件に・・・・
    ラッキーちゃんもがんばってたんですねー
    でも私はしつけって他人に迷惑かけなければ
    いいのではと思っていました。
    鉄子の場合はだれかれかまわず噛み付いて
    ほんと問題児でしたねー

    ラッキーちゃんの先生も熊さんみたいなんだー
    そしてあったかくて犬に好かれるんですよねー

    ★もんちさん
    ほんとですよー
    あの時は本気でおこってあげました。
    言って良いことと悪いことありますもんねー
    父はほんとにいい加減な人だったので
    鉄子のことだけはちゃんとして欲しかったですねー
    でも今思うと叱りすぎたかなー
    今は全部笑い話。
    すごい手袋だったですよ。きらきらして
    ちょっとやそっと噛まれても平気だそうです。

    ★幸さん。
    ありがとーー鉄子がんばったよー(鉄)

    ★jimmyさん
    あはははー
    それもおかしいですねー
    ほんとは父が問題児だったんだと思います。

    ★tarokichi さん
    私がいると鉄子がまったく父の言うことを聞かなくなるので
    訓練を見学も出来なかったのが
    今になってはとっても残念。
    隠れてみてたこともあったけど
    鉄子に見つかって。
    先生はほんとに熊みたいだけどやさしくて。
    でも鉄も父もかなりの緊張でがんばったと思います。
    また書きますからねー

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