鉄子でっす。
こんばんはー
2月のある日、
おかあさんとおとうさんは
急に下関に行くことにしたんだ。
じいたんとばあちゃんのお墓参り。
鉄子はにいたんとお留守番。
本当はおかあさん、鉄子を連れて行きたかった。
でも車の中でじっとしてられない鉄子だし
疲れて体調崩したらかわいそうってことで
お留守番になったよ。
おかあさんたちは
まだ真っ暗な朝
「夕方には帰ってくるからね」って出かけた。
お日様が出てきて
だんだん福岡が近づく。
そして、福岡から本州へ渡る。
ほんとうは
関門大橋を渡るはずだったけど。
ふぐのトンネルに入る。
ここを抜けたら下関。
海底トンネル。
とーっても長い。
昔子供のころ、歩いて下関から九州に渡ったのを思い出すおかあさん。
そして
じいたんとばあちゃんの眠るお墓にお参り。
おかあさんの思い。
「じいちゃん、やっと来れたよ。
この元気な私が病気になっちまって
ずっと会いにこれなくなって、ごめんなさい。
今は佐賀にいるから、いつでも会いにこれるからね。
そして、じいちゃん、鉄子はもうすぐ13歳になるよ。
元気でがんばっているからね」
と思いは語りつくせず、延々と心の中で対話する。
おとうさんも
お墓に参る。
そして
しばし、下関の海。
じいたんの故郷。
じいたんの好きだった海。
おかあさんは
がに股で必死で海を撮る。
あいにくお天気が悪くて
海は荒れていたけど
波の音が大きくて
とてもとても心に響いた。
お食事は「下関だからふぐでしょ」って思ってたおかあさん。
値段見てびっくり!!!
無理!!
そして昔じいたんと行った唐戸へ。
とても立派な市場になってた。
中は活気あふれ。
たくさんの人。
新鮮なにぎりのおすしや
ふぐのからあげ、ふぐのみそしるや
サザエのつぼ焼き。
なんでもあるよー
1個100円のお寿司やさんで
選ぶ。
買ったらみんな外で海を見ながらだったり
市場の中の椅子だったり
床だったり、好きなところで食べてる。
ネタがうまいー
もうたまらなくおいしかった。
この船は
昔、じいたんと一緒に乗って門司に渡ったな・・・
なつかしい。
そして帰りはじいたんの好きだった関門大橋を渡る。
渡り終えると
そこは九州。
ただいま九州。
長いトンネルを抜ける。
トンネルを出たら
雨だった。
ユーミンの「雨の街を」がちょうどかかっていて感動する。
「夜明けの雨はミルク色・・・」
夢のような日。
じいたんの思い出に触れることができたよ。
いつか妹も一緒に行きたいと思った。
東京はやはり遠い。
そして、じいたんが大事にしていた鉄子。
もうすぐ13歳になります。
じいたん、見守っていてください。
愛子。
じいたん!
おかあさんとおとうさんが会いに行ってくれたよ。
よかったね!
鉄子
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