さぶろーパソコンと格闘と鉄子女史

「パピヨン鉄子物語 その40」
さぶろーパソコンと格闘

父は2009.8.26からブログ開始しました。

父はワープロは仕事で使っていたのですが

パソコンは初めてでした。

しかしワープロ使ってたんだから

文字入力は簡単にできると私は思っていたんですよねー

この時、父は78歳です。

ローマ字入力ってのは理解してたのですが

一番困ったのはマウスでした。

 

マウスでポインターを動かしますが

父がいつも

「おーい!印が消えたぞー」って呼ぶのです。

そして

「マウスがもうこれ以上、動かせない。

これ以上動かしたらテーブルから落ちる」とイライラしてました。

 

マウスをどんどんテーブルの右手に動かして行って

もうこれ以上動かない、マウスのコードが足りないと文句言ってるのでした・・・

あああ・・・・・

 

それと、なぜかいつも「ここは押したらダメ!」って言ってるところを押してしまって

パソコンが強制終了しちゃったり。

1時間かけて書いたのをどうやったのか不明ですが

消してしまって

「このパソコンは壊れとるよ」とぷんぷんしてたり

「じいちゃんのブログが消えてどこかに行った!」と大騒ぎしてたり。

こんな感じで文章書けるのかと

私も父に無謀なことをさせてるのかなあとちょっと思ったけど

もう後には引けないって感じで

父に必死で教えていきました。

 

こんな感じで、いつも鉄を膝に乗せて書いてました。

1014

最初のころの日記。

——–2009.9.3———

「昨日は疲れた」

昨日のリハビリが少しハードだったのか、昨日の晩から少しくたびれた感じで今朝は、

10時過ぎまで朝寝をした。

特に、なにもすることがないのでこれで良いのだー

さぶろー

1015

なーんてバカボンのパパみたいな日記書いてた父でした。

(画像は最後までできなくて私が入れてあげてました。)

このころは私に言われて

いやいや書いてたのがわかる文章ですねー・・・・まったく・・・

娘がうるさいからしょうがねーなあーみたいな感じだったと思います。

 

でも、少しずつ父も変わっていくんですよ。

1016

鉄子もブログのお手伝いしていたのよねー

でも、父がブログを書く膝の上にいた鉄子が

よくテーブルに前足かけて

パソコンのDelateを押して、父が一生懸命書いた文章を

消しちゃったことも何回もありましたよ。

父は怒れなくて苦笑い。

私にコーヒー入れさせて再び消えた文章を

思い出しながら一生懸命書いていました。

 

続く

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父の変なプライドと鉄子ブログはじまる

「パピヨン鉄子物語 その39」
父のプライドとブログ開始

さて、すったもんだあった末に父に車いすをレンタルしました。

介護用品のそろったフランスベッドの会社からでした。

この車いす、折りたためるし、こうやって押して歩くこともできました。

1007

その後、2009年8月になったころ、

要介護の認定を受けたら介護用品などが格安で借りられることを

知って、後先逆になったけど

父の体はどれくらいの程度かを認定してもらう市役所の窓口に申請。

そこから後日、調査員の人が訪問されました。

私は調査の人が来る前に父に「無理してできないことをできるとか

言ったら要介護認定受けられないから

正直にいつものようにヨロヨロ歩くところとかちゃんと見てもらってよ」と

言っておきました。

父は「おお、わかっとるよ」と言っていたのですが・・・・・

 

来られた調査員が若くてきれいな女性だったのですよー

 

はい!父はやってくれましたねーー

プライド高き父はその美しい女性の前で

良い格好して、すたすた歩いたりしちゃって・・・・

あーあって感じでした。

 

ま、しかし、私の必死の説明で「今日はちょっと調子がいい」ということを

わかってもらって

いろんな説明から要介護2の判定が出ました。

「軽度の介護を要する状態。
・みだしなみや居室の掃除などの身の回りの世話全般に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや歩行、両足での立位保持などに何らかの支えを必要とする。
・排泄や食事に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とすることがある。」

(父は後には要介護3になってしまいました)

 

そしていろんなものを安価でフランスベッドから借りることができました。

先に借りた車いすもその対象となりました。

トイレに手すりをつけたり、お風呂に介護用の椅子や支えのハンドルを入れたりもできました。

これは歩行器。

家の中でこの中に入ってがっちゃがっちゃ歩きます。

これ結構よかったです。転ばなくなりました。

鉄子が最初は怖がって父に寄り付かなくなったりしたけど

すぐに慣れました。

(介護の電動ベッドはこのころはまだ必要ない父で後に借りることになります)
1008

車いすは部屋に入れて

具合悪い時はこれで部屋の移動してました。

1006

そして、父は「カメラ買おうかなー」と言い始めたので

私はやった!!とほくそ笑んで

自分の欲しいカメラを勧めちゃいました!

「何も見えんがな・・・・」  父

「じいちゃん、レンズのキャップはまったままだよ」  私

1011

そして、せっかくカメラも買ったし

この当時、足のせいでうつ病になりかかって

「もう、じいちゃん、早くあの世に行ってお母さんと会いたい」とかいうのを

やめてもらうために

無理やりブログをはじめさせることにしたのでした。

父は「もうじいちゃん、パソコンなんかいじられんよ。

ブログってなんかい?せんよ」の一点張りでした。

 

でも、私が「鉄の写真撮ってさ、載せたらいいよ、

写真集のつもりでやろうよ。手伝うからさー」と言ってやると

「ふーん、鉄の写真載せられるんか」と

ちょっと興味を示したのでした。

 

「ぷぷぷぷ・・・じいたん、よくブログやったよね」

1009

この写真のころ、要介護2になった父は

ケアマネージャーさんの担当さんも来てくれるようになり

近所のデイケアセンターに体のリハビリもかねて

通うようになっていました。

少しずつ、いろんなことをして

元気になろうとしていた時期です。

1010

鉄子のおかげで

父はブログを開始しました!

2009年8月26日のことでした。1012

この時、ブログの名前は「さぶろーのリハビリ日記」となってました。

でも、なんだかそれだけだとつまらないので

私が勝手に「パピヨン鉄とさぶろーブログ」にしてしまいました。

父は「鉄子にブログ乗っ取られたー」とよく言ってましたが

ニコニコ、うれしそうな父でした。

鉄子を溺愛してましたしね。

ここから父のパソコンとの戦いが始まるのでした!

続く。

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父が要介護になるまでを鉄子が語る

「パピヨン鉄子物語 その38」
父が要介護になるまで

2008年9月27日に心筋梗塞で父は手術、入院しました。
退院してから元気になったと思われました。

病院の先生にも「タバコを止めなさい」と言われ
がっかりしながらもタバコを止め
量を減らして晩酌でお酒をちびちび飲んでました。

これで落ち着いてくれたらいいなあと思っていた矢先に
立て続けで体調を崩し
救急車もくる騒ぎがありました。

鉄と父がブログをはじめて
最初の頃の記事でそのことを書いたのがありました。

私も主人もまだ登場してなくて
この記事で初めて鉄子の変装で登場してますが
もう、すごいバカっぽくて笑えます・・・・
お恥ずかしいですが
改めて父のことを説明するより
この鉄子の説明の方が面白いので
このまま載せてみますね。

この時はまだ父が生きていて
父が面白く書いてくれと言ったこともあり

鉄子の変装、父が倒れた様子の再現とかも

父と一緒に考えて書いたもの。

父も見て「受けるかなー」と言ったものなので

「もう!じいちゃんったら・・・・」という感じで書いたので
ふざけモードで書いておりますのでご了承くださいませー

どうか読んで笑ってやってください。

写真についてるセリフも当時、私と父で考えたものです。

そのまま載せておきますね。

お世話係→ 愛子

おじたん→鉄子の父 です。
—————2009年のブログより—————————————-
こんばんは!ナース鉄子です。

今日もまた、じいたん事件です。

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じいたんは心筋梗塞で1ヶ月くらい入院しました。

最初の危険な状態を見事乗り越え奇跡的に復活したじいたん。

 

しかし、そのじいたんを災難が襲いました。

それは退院して1ヶ月がたった11月の終わり。

夜の11時のことでした。

 

私はじいたんと一緒にベッドで寝るために

杖をついたじいたんをベッドの方へ先導していました。

 

ところが!!

「どーーーっん」というでかい音がして

じいたんがリビングの床に倒れてしまいました。

 

お世話係も2階で生協の注文書をやっていて

誰も現場を見てないのですが

そのでかい音で皆が降りてきて大騒ぎになりました。

 

じいたんは自分の部屋のベッドに行く前のリビングの床に

杖と平行線になって倒れて

目が開いたまま意識がありませんでした。

 

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そして「はーっはーっ」と大きい変な呼吸で

私は見ていて怖かったので、リビングにおしっこしてしまいました。

 

そしてお世話係が、おじたんに

「救急車呼んで!」と叫んで

おじたんは、落ち着いた様子で119をしていましたが

実は慌ててたそうで、家中の電話の子機の内線がリンリンなっていました。

 

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でも、繋がってすぐにやってきたのはなんと消防車!

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救命の為の救急装置を積んだ消防車が先にやってきて

中から隊員が3人は家の中に入ってきました。

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次にやっと救急車。

またその中から4人降りてきてリビングは消防士と救急隊員でいっぱいでした。

私はワンワン吼え続け疲れました。

ご近所から火事かと思ってたくさん人が出てきて

外は大騒ぎになりました。

そしてじいたんは毛布に包まれ、近所の人に見られながら救急車で

心筋梗塞で入院した病院に運び込まれました。

 

が、どんな検査をしても何も原因はわからす、

検査をしているうちにすっかり元気になり

じいたんは夜中の3時に家に帰されてきました。

 

じいたん、股引にレッグウォーマーして、そのままで帰ってきたので

水戸黄門様みたいでした。

 

じいたんの心臓のお薬と、寝る前にちょっとだけのんだ水割りがいけなかったって

先生に言われて、

タバコは心筋梗塞でやめていたじいたんは

この日からお世話係りにお酒も禁止令を出されたのでした・・・・

 

そして、お家に帰ってきて一緒に寝たじいたんの頭に

でっかいタンコブができてたのを私は見ました。

 

じいたん、かわいそうでした。

 

そしてその1週間後にまたじいたんは病院に運び込まれます。

さぶろーの災難第3回目です。

こんなに短期間にじいたん、よく騒ぎを起こしてくれました。

またまた、パピヨン鉄子が語ります。

12月の朝、私が起きるともう、じいたんとお世話係が

騒いでいました。

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じいたん、今度はめまいですか!!

え!!吐き気も!!うっーーーー。

 

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初登場。お世話係り。(最近お世話係のお気に入りの帽子)

 

お世話係、またもやじいたんの不調にかなりがっかりしながら

病院に行く用意をしてました。

じいたん、その間もずっと具合悪そうです。

私も、心配でした。

 

タクシーで病院に着いたあと、じいたんはすごい吐き気に襲われました。

そりゃあ、もう大変です。

ちょっとの段差でも苦しい吐き気に襲われ、

顔は真っ青。手は震えていたそうです。

 

いきなりストレッチャーに乗せられ、急患扱いだったらしいです。

入院することになったけど病室が空かないため、

じいたんは廊下でそのままさらされていました。

 

お世話係がじいたんの吐き気の面倒をみながら待つこと3時間。

やっと開いたのは交通事故など救急車で運ばれる人の入院する部屋。

 

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じいたんはここで、3日間苦しみました。

入院最後の日は見舞いに行った「おじたん」と「お世話係り」に弱気になって

「なんかもうだめだ。後のことは頼んだから・・・」と言ったそうです。

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こんなに苦しんだのに、結局最後の日に耳鼻科の先生が見てくれたところ

耳の石というものがあってそれがずれていたらしいとのことでした。

 

先生がじいたんの頭をひねったら、その途端に吐き気もめまいもなくなったそうです!

そして、すぐに退院して来ました。

 

いっぱい検査してもわからなかった原因は「耳石」。

診断書の病名は「良性発作性頭位変換性めまい疑い」となっていたそうです。

 

それでMRIで頭の中を見たら一回、脳梗塞を起こしていたこともわかりました!

お世話係が「あ!じいたん、一回支離滅裂なことしゃべったときあったよね、

あの時、脳梗塞だったんじゃないの?おかしかったもん」とかいって

じいたんをいらっとさせていました。

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じいたん、あんなに苦しいことはなかったと、今も言います。

パピヨン鉄子

————————–

父はこの後、要介護状態になって

鬱になって、このブログを鉄子と始めることとなりました。

鉄子物語はこれでやっと

鉄子とさぶろーのブログがはじまるところにたどり着きました。

 

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