佐賀　夢色お散歩道

鉄子です。
こんばんは。
今日はおかあさんは
また旅の用意をしていたよ。
８月のはじめに
おばあちゃんの四十九日が決まったんだ。

鉄子です。
今日はさぶろーじいたんが
生きていたら７９歳のお誕生日だったよ。
じいたん、お誕生日おめでとう。
鉄子とおかあさんは
今日は少しお休みした。
最近いろんなことがあって、ずっと
鉄子とおかあさんは走り続けてる気がしていたよ。

鉄子です。
明日は佐賀ばあちゃんが亡くなって１週間目の日。
そしてさぶろーじいたんのお誕生日。


佐賀から帰ったおかあさんが
鉄子に話してくれた。
佐賀ばあちゃんの棺の中には
２年前にみんなで
折った千羽鶴が入れられていたって。

それは２年前の７月２7日。
ばあちゃんはすい臓がんの摘出手術を受けた。
そして、おとうさんは佐賀に駆けつけ
鉄子たちは東京で手術の無事を祈った。
そして、みんなでおばあちゃんが
早く退院できるように
千羽鶴を折ったんだよ。
そのときはまだ、さぶろうじいたん生きてて
この千羽鶴をいっぱい一緒に折ってくれたんだって。
あと、おとうさん、にいたん、
おばちゃん、おかあさんのお友達で折ったんだって。
鉄子も千羽折れたとき
にいたんとおかあさんが千羽つなぐのを手伝ったんだ。

できあがって
その千羽鶴を送ってあげたときおばあちゃんは
「きれいかねー」って喜んでくれたんだ。
それから２年がまだたってないのに
おばあちゃんは
天国に行ってしまった。


あいこです。
必死で東京から佐賀の母の通夜に駆けつけました。
もう、母の生きた姿には会えませんでした。
でも、いろんな想い出が
駆け巡り、母の声が聞こえてきました。
Ｎａｏｋｉを可愛がってくれて
いつも気にかけてくれていた母。
就職が決まって、スーツ姿の写真を送ったとき
病床でとても喜んでくれました。
Ｗａｎに鉄子が載ったページを見せたとき
とても驚いて鉄子をほめてくれた母。
元気だったころ
毎年、私たち家族に似合う洋服を選んで
自分が漬けた梅干や梅酒を送ってくれた母。
私の妹家族にも梅干を送ってくれていました。
聡明でお友達も多く
活発で目立っていた母。
そんな母でしたから
お通夜もお葬式も
たくさんのお友達が参列してくださった。
そのお友達が母の棺を囲んで、
とてもきれいな声でしめやかに歌ってくださった曲。
「おやすみ　やすらかに」という歌詞に
胸締め付けられ検索した結果、
下記の曲であろうと思いますが
お坊さんのお経よりも
母の心に届いたと思います。

「はるかな友に」
磯部 俶作詞・作曲
静かなよふけに　いつもいつも
思い出すのは　お前の事
お休みやすらかに　たどれ夢路
お休み楽しく　こよいもまた
明るい星の夜は　はるかな空に
思い出すのは　お前の事
お休みやすらかに　たどれ夢路
お休み楽しく　こよいもまた
寂しい雪の夜は　いろりの端（はた）で
思い出すのは　お前の事
お休みやすらかに　たどれ夢路
お休み楽しく　こよいもまた
そして、母の為に何もできなかった私でしたが
主人が棺に納めてくれ
母の顔の横を虹色に彩っていた
あの日の千羽鶴に
心が救われた想いがしました。
おかあさん、
今まで
ありがとうございました。
おかあさんの
ご恩は一生忘れません。
いつまでも
私たちを見守っていてくださいね。
愛子