「パピヨン鉄子物語 その3」
子犬と住む家を探そう。
さて、父さぶろーは
私になだめられたり叱られたりしながら
長い時間をかけて
やっとパピヨンの子犬を飼う事を決意しました。
しかし、その当時、父が住んでいたのは
賃貸マンションで犬は飼えなかったのです。
ですからまず
父と私は犬を飼える家を探すことからはじめました。
ちょうど母の遺品の整理もかねて
父の家の片付けも取り掛かりました。
2001年3月のはじめだったと思います。
今思うと、
2001年3月1日に生まれた鉄子は
私たちが家を探しはじめた頃
父と会う運命をまだ知らずに
遠く離れた鳥海山でお母さんに甘えていたのでしょうね。
家を探すのにはまた
かなりの時間がかかりました。
その当時、私たちの住んでるマンションから
近い場所に犬を飼ってよい手ごろな物件がありませんでした。
毎日、あちこちの不動産屋をまわりました。
あっても、ちょっと不便な場所だったりで
なかなか決まらず。
そうしてるうちに
また父は「家が無いから、もう犬はいいよ」とか言い出すし。
まったく・・・・
すぐにあきらめる父でした。
そんなある日、
1軒だけ行ってなかった小さい不動産屋に
私は買い物帰りによってみたのです。
すると
「犬の飼える家、先ほどちょうど空きが出ましたよ」
と不動産やが言うのでした。
拍子抜けするほど簡単に。
場所がちょっと今住んでる場所より遠くなりましたが
私が自分のマンションから歩きで20分くらいの
一軒家でした。
すぐに父と見に行きました。
とってもおしゃれな小さい2階建ての家。
門扉には白い紫陽花とピンクのツツジが植わっており
洋風で1階はフローリングの部屋が二つ。
その部屋を仕切る扉は動かせて
一つの広い部屋として使えました。
大きい本棚も作り付けであって
父のたくさんの本も入るくらい立派なものでした。
出窓もあって
薔薇模様の立派なカーテンとすかし模様の綺麗なレースカーテンも
使っていいとのこと。
また大家さんがそこで
お花の教室をされていたので
その仕切りの扉には薔薇の花の模様が大きく刻まれた
ステンドグラスがはまっていておしゃれでした。
お風呂はピンクのタイルで薔薇模様。
手すりもついて使いよさそうでした。
その家の横には犬と散歩して帰ってきたときに足を洗える温水シャワー室が
外につけられていました。
洗った後はその横の扉の鍵もありそこから家に直接入れました。
大家さんは猫数匹と犬を飼っておられたので
猫ドアがあちこちについていました。
2階のベランダは6畳くらいの広いサンルームになっていて
ガラス戸をしめたら雨の日も洗濯物が干せました。
冬はあったかくて、ここにソファーを置いて
コーヒー飲んだりしてのんびりしてました。
2階は和室が二部屋あり広かった。
とにかく、父には似合わない
おしゃれな一軒家でした。
家が決まって一安心の父です。
そして。。。この子は私がその頃、ネットで見つけたパピヨンちゃん。
父が見て「こんな子を探したい」と言いました。
らんちゃんというパピヨンちゃん。
どこにおすまいとか何も知らないで
ただただ可愛いと思って
あらら~ん。
らんちゃん、かわいいんだよ!鉄子、負けちゃってるんだよ。
「鉄子、らんちゃんに会ってみたかったんだよ!」
引越しは2001年3月25日に決まりました。
家探しがなんとかうまくいったので
次はいよいよパピヨンの子犬探し。
これまた大変、なかなか鉄子にめぐり会えない父と私でした。
続く。
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