転院まで

鉄子のガン闘病記 5

「2015年、3月半ばから転院まで」

3月10日から2週間効果が継続する抗生物質の注射をはじめました。
効果があり腫れが引きました。
食欲も出ました。

3月13日朝ごはんを食べない、震えるという症状から
痛みを感じているのではないかと考えられ
やむなくステロイドの治療を開始しました。

ステロイドは目を見張るほどの効果を見せました。
この時期は鉄子の苦痛を緩和するための
手段として必要でした。

ステロイドは上手に使うとこれほど良い薬はないと言われたりもしましたが
私自身が医師のもと調整しながら使っても
ステロイドで肝機能低下や糖尿病発症、ムーフェイスなどひどい目にあったので
いろんな場合があると思います。
そういう事情で私はステロイドに拒否感がありました。
(このあたりは考え方に個人差があると思いますので
ご容赦ください。)

しかし鉄子のための治療は
麻酔をかけての手術や検査はしない。
だけどできるだけ苦痛をとって
今までどおり楽しく過ごせるようにしてあげるだけと考えていたので
このときはやむをえないと思いました。
使ったステロイドは徐々に弱いものにし量も減らす処方にしてもらいました。
でも、確かに効きました。
しかし、これが後々に鉄子の体を苦しめることになりました。

ここから下の写真はステロイドで腫れも引き
ご飯もたくさん食べて元気な様子の3月の鉄子です。

 

3月15日 多布施川河畔公園を走り回りました。

2015.03.15
290

いちごのおもちゃを口いっぱいにくわえられてるので

痛みもないのがわかります。

291

292

主人も鉄子の回復にほっとしていました。

293

 

294

2015.3.17
少しステロイドの量を減らしました。
この日も元気にいっぱい遊びました。
病気であるなんて信じられないほど
しこりも消えて
ご飯もたくさん食べていました。
308

301

私がいつか鉄子とシャボン玉の写真を撮りたくて買っていたものを

持って行きました。

はじめて見るシャボン玉に釘付けの鉄子。

302

303

すごく可愛かったです。

304

お父さん見つけて走る鉄子。

309

306

307

3月の下旬までステロイドを使いながらも
元気に過ごした鉄子でした。

徐々にステロイドをやめながら様子見をしまして
しこりも腫れも収まったように見えて安心していたのに
3月27日に体調を崩し(下痢、倦怠感)
再び麻酔を必要とする検査以外のもの
エコーやレントゲン、血液検査
できるだけのことをしました。
そして再びステロイド注射をしました。

が、やはり原因は口の中にあるのは確定してる。
鉄子は口の中を獣医に見せず
見るためには軽い麻酔が必要。
そういったことで
このままでは何もわからない。
そのときの獣医に
心臓が麻酔に耐えられるか検査をしたうえで
原因となってる歯を全部抜き
そのときしこりの部分の組織を採取して
検査機関に出すという提案がありました。
しかし、手術が成功して鉄子が麻酔から目覚めるかどうかは
100パーセント確定できるものではないのでした。

私たちは迷いました。
一時は手術のほうに気持ちが傾きました。
なにもしないよりも・・
歯を抜いて鉄子が楽になるならばと考えました。

しかしその翌日に鉄子が大きく口を開けて吠えたときの
写真を偶然にもよく撮れたものがあったのです。
喉の右奥に少しだけ盛り上がったものが
映っていました。
それを獣医に持って行き見せると
これは腫瘍(がん)であると言われました。
顎の骨を切除する手術の話がまた出てきました。
もしかすると切除の瞬間に
がんが転移する場合もあるとも言われました。
手術してもご飯を食べられてる子は多いとも聞きました。
この時点で歯を抜いてもがんは治らない、
鉄子は楽にならないのがわかりました。

このとき、歯を全部抜くという鉄子にとって
大変危険な手術をしてしまおうとした自分を責めました。

そして
この病院が研修で3日間お休みになり
その間に主人と相談して
違う病院へセカンドオピニオンの診察を受けに行くことを決めました。

3月30日はじいちゃんの用事で忙しく病院に行けず
空いた時間に鉄子を連れて公園に行くと
いつのまにか桜が満開になっておりました。

3月後半は病院通いが続き気持ちに余裕もなく
お花見という気持ちもなかったのすが
この日は偶然、お天気もよく
鉄子も元気があって最高の桜の日となりました。
310

311

312

313

ばたばたと病院通いをした3月後半も
鉄子はオヤツを欲しがっていたので
体調に問題なければいつものように
写真をまとめて撮って
それを分けて使ったりして
ブログは普通に書いていました。
症状が完全によくなることを信じていました。
あの口の奥の写真が撮れた日までは。

がんではなく
歯の根に問題があって
いつかは治る。

治ってからそのことを
ブログに書こうと決めていたのでした。
はっきり言って自分でも鉄子が病気だなんて信じたくなかったし
書きたくなかったのでした。

しかし、腫瘍が出来ている
これからは大変なんだと思った日に
鉄子のしこりのことをはじめて書いたのでした。

同時にお洋服を着せるのも一切やめました。
脱ぎ着のときに喉に当たるのがよくないと思いやめ
寒い日のお散歩の日に赤いジャンバー
雨のひどいときにミツバチレインコートを着せてあげました。
幸い、鉄子のためのように
それから春、初夏と暖かくなって行ったのでした。

—–ランキング参加中。よろしくお願いします——-
にほんブログ村 犬ブログ パピヨンへ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬 思い出・ペットロスへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ つれづれへ
にほんブログ村

This entry was posted in 鉄子のガン闘病記. Bookmark the permalink.

11 Responses to 転院まで

  1. リーリママ より:

    どうか間違いであってと思う気持ちが痛いほど伝わってきます。
    鉄子ちゃんへの治療にご夫婦で真剣に取り組まれたんですね。
    鉄子ちゃんはあいこさんやご主人の愛情に答えていたと思いますよ。
    本当にいいお顔の写真が多くてかわいい鉄子ちゃんがこの素晴らしいお顔で近くに居るように
    思います。

  2. 幸です より:

    ほんとに間違いであってほしいと願いましたよ、でも鉄ちゃん
    かわいいな楽しそうです、よかったね。
    会いたいです!

  3. パピ+ヨン より:

    シャボン玉と鉄子ちゃんが、たまらなく可愛い
    いとおしい
    おとうさんと、後ろ向きで内緒話してるみたい・・・。
    どんなお話ししてたのかな?

  4. tarokichiい より:

    どのシーンもかわいい鉄子ちゃんと、やさしいおとうさんとおかあさん
    とてもしあわせそうで温かい
    実はね、鉄子ちゃんがいないことが信じられない自分がいます
    きっと辛い姿を見ていないからだね ありがとう愛子さん
    私の中では、いつまでもおてんばなおんなのこです

  5. yukarin11 より:

    愛子さん
    おはようございます。

    実は・・とブログに状況の説明があったとき、本当に目を疑いました。
    それよりもずっとまえから 愛子さんたちは戦ってきたのですよね。
    ステロイドは私の母が膠原病で使っていたので効くけどやっかいな薬と思います。

    シャボン玉を見つめる鉄ちゃん、かわいいなあ。

  6. ままりん より:

    おはようございます。

    私も母が癌だと分かった日は何かの間違いではと思いました。
    本当に辛い日々を過ごされたんですね。
    でもシャボン玉と鉄子ちゃんの写真やおとうさんの所に駆けてく鉄子ちゃんは元気そうで病気だとは思えないですね。
    桜の写真も素敵ですね。

  7. たっくん母 より:

    鉄子ちゃんは癌とわかってからも
    毎日のように笑顔でいられて
    元気に駆け回って充実してましたね。
    さくらとお父さんの鉄子ちゃんの笑顔、素敵です!

  8. もんち より:

    イチゴのおもちゃめがけてぴょんぴょん
    駆ける鉄ちゃん、たまらなく可愛い!
    シャボン玉も興味津々ですね~♪

    お父さんに駆け寄ってチューっかな?
    何をしてても可愛らしい鉄ちゃんです。

  9. りりこ より:

    元気に走る鉄ちゃん 可愛いですね。
    こんなに元気だから
    腫瘍は良性のできもので、小さくなり治るかもしれないと
    思っていました。

  10. ラッキーママ より:

    いちごのおもちゃくわえて、元気に走ってる姿覚えてる~♪
    ブログでは、「大変だ~!ラッキーママさんがどんどん若がえ~るって若返りのお薬を発売したんだよ~」って宣伝してくれてた♪
    なんて可愛いんだろうって思った。
    本当にそんなお薬があって、姫様が若がえられたらよいのに・・・って思いながら妄想してました。
    シャボン玉に興味しんしんの様子もすごく可愛いですね!

  11. うだん より:

    鉄ちゃん、元気な笑顔ですね。
    可愛くて可愛くて、思わず話しかけながら何度も見ちゃいます。
    桜が夢のようにきれいですね。
    でも愛子さんとおとうさんのお気持ちを思うと、胸がいっぱいになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

写真も投稿してね!