転院してからの色々な危機

鉄子のガン闘病記 6

「2015年4月 転院してから」

佐賀は残念ながら東京に比べて大きい動物病院がなくて
獣医嫌いの鉄子が慣れていた最初の病院の先生にすべて
診てもらおうと思っていました。

が、私のいきつけ美容院のジュンちゃんが
当時リンパ腫で治療していた病院の話を聞きました。
そこでの抗がん剤治療で効果があったという事を聞き
実際、ジュンちゃんのがんばってる様子を見て
希望を感じそちらの病院にセカンドオピニオンで受診することにしたのでした。

3月31日朝から新しい病院へ。
鉄子は毎度病院を変わるたびに恐怖でパニックを起こすのですが
このとき、この先生と波長が合うのか
触られてもガウっとも言いませんでした。

新しい病院での診断結果
口内、のどの奥のほうにできた癌でした。
あごの小さいしこりは見つけた段階でもう
骨に転移していたでしょうとのこと。
そして舌の裏にもできているとのことでした。
先生は
「年齢的にも心臓病があることからも手術はすすめません。
手術は下あごを全部ごっそり切除する方法となりますが
のどのほうにもあるため不可能です。
そしてこの子の今の心臓には負担が大きくて
術中に亡くなる可能性がある。
メスを入れることで転移が広がることもある。
また術後の辛さは大変なものになり回復にかなりの時間がかかるであろう。
それで回復するという保証もない。
放射線治療も部位の症状を見て効果はないと思われる。
抗がん剤は出来たがんの様子から効果はない、
したとしても副作用が強く出るので体力的に耐えられないでしょう。
しかし、飼い主さんができるだけのことをしたいといわれるなら
山口県のもっと大きい病院を紹介します」
とおっしゃいました。

主人が「もうこの子に辛い思いはさせたくないので
手術はしません。
今後症状として出てくる
苦痛を和らげる治療だけでお願いします。
どういうがんの種類とかの検査もしません」と言いました。

そして主人が大体このような場合はどのくらいの余命かを聞きました。
先生はしばらく考えてから
それはその日から3ヶ月から10ヶ月といわれました。
がんとわかったときに覚悟はしていましたが
やはり聞いてしまうとかなりのショックを受けました。

だけど
聞いても聞かなくても
鉄子の病気がなくなるわけではなかったし・・・
私の場合は聞かないより聞いたほうがよかったと思います。
聞いたことで
毎日をもっと大事にしなくちゃ!と強く思い
いろんなことを考えました。

2015.03.31

治療は前病院の処方を少し変えました。
ステロイド
β―グルカン配合のサプリメント
インターベリー(口の中に塗りつけるもの)
下痢止め
胃腸薬  でした。
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4月の初めはこのお薬で調子よく過ごしました。

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でも、甘えて撫で撫での時間が増えました。

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2015.04.05 佐賀のイベント、さが桜マラソンの応援に行きました。

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カメラを持ってる私を見てくれてる鉄子。

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じいちゃんとお話しする鉄子。

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みんなすごくよい笑顔でした。思い出の日。

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鉄子も興奮して応援。

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帰り道の花壇で。

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桜の花びらがいっぱい落ちて綺麗だったね。

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元気で「もっと歩くよ」と言ってた鉄子でした。

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2015.04.11  佐賀の古木の大楠のパワーをもらいに。

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この頃から夜、私のお布団で一緒に寝ていました。

おしっこも何回もされたけど平気でした。

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朝具合悪く食べない日が出てきて
そのつど輸液(点滴)に通いました。

そして同時期、食事に苦労し始めます。
食事が駄目で好みも変わってチーズとかカステラを食べなくなり
薬を飲ませるのも一苦労でした。

そして
私の乳がん手術後3年目の検査のために
東京に行く日が来てしまい
行くかどうか迷った結果行ってきたのですが
その二日間、主人が鉄子を一人で世話し
食事を食べさせる苦労を身にしみてわかってくれて
私の困った気持ちを理解してくれたのは
ありがたかったです。
やはりあの苦労は体験しないと
本当の気持ちはわからないと思いました。

しかし、私が東京から帰ってきた夜
待っていたかのように
鉄子の具合が悪くなりました。
お腹がすいてるのに食べられないで、
お腹が空腹でぎゅるぎゅると大きい音を立てて
眠ることも出来ないのでした。

また病院に行き、輸液と抗生物質などの注射しました。
その帰りに食べられない鉄子のために
お弁当かって公園へ。

公園だと少し食べたい気持ちになる鉄子でした。

2015.04.16

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体温が高く感じ元気がなく
何も食べれず、ぐったりしてしまったとき
詳しい血液検査をしました。
白血球が異常に跳ね上がり細菌感染を起こしていると
言われ
そのとき、肝臓機能も低下。腎不全の兆候、
血糖値も上昇、CRPも異常に高くなっていました。
あと胃潰瘍の傾向あり。
ここでステロイドは中止。
抗生物質の種類を変えての治療になりましたが
これで食事を全く取らなくなったら
あと1週間か2週間しか持たない状態との診断でした。
落ち込んだ日でした。
でも、そんなことない!と不安を押さえ込み
鉄子の側に付き添いました。

2015.04.17

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2115.04.19
私のお布団で眠って。
少し目に力が戻って。

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いつもここで「お散歩いつ行くのかなー」ってお父さんを見張ってた。
(ここは最後の日もここでお散歩誘ってました)

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先生にこのままだとあと1週間といわれてから
やはり具合悪い日が続きましたが
鉄子は少しずつ食べてくれました。

カツオブシ少しとか小豆煮少しとか、
そんな程度でしたが。

食べない鉄子を大好きな公園に連れて行きました。

2015.04.21

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近所のアスファルトの道のお散歩は歩かなくなっていたのに

ここに来ると

うれしそうにあちこち歩き回り

草を食べたりしました。

でも公園に持っていったお弁当は食べれなかったんだよね。

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だけど。

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おとうさんといっしょに公園に来たことが

ほんとうにうれしくて。

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この日の夜
また食べなければ輸液に行こうと思っていたそのとき
チキンカツの中のお肉をたくさん食べてくれたのでした。

その翌日から
ほんのちょっとずつだけど
お豆やおいもを食べるようになった鉄子。
私たちの願いが届いたことに喜びました。
少なくとも先生が言われた「食べなかったらあと1週間」という
最悪の事態はなくなったのですから。

そして具合が悪くても
大好きな公園に連れて行くことが
鉄子の生命力をよみがえらせることにつながることに
はっきりと気づいた日にもなりました。

この日から鉄子のために夕方の長い時間を
いろんな場所にお散歩に行くようになったのでした。

(しかしこの後も危険は何度もありました、、また次回)

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11 Responses to 転院してからの色々な危機

  1. 幸です より:

    大変でしたね!鉄ちゃんも愛子さんもお父さんもみんなで頑張ったんだね、凄いですね!
    鉄ちゃんも公園にいるときは病気であることを忘れてるようですね、みどりがいっぱいで気持ちよさそうです(^∇^)。

  2. jimmy より:

    余命が気になりながらブログを読んでた頃でした。
    広い公園の草の上で、それはそれは楽しそうにしている鉄子ちゃんを見てると、普段と何も変わらないのに・・・と思ってました。

  3. yukarin11 より:

    愛子さん
    おはようございます。

    すてきな写真ですね。
    お花に囲まれる鉄ちゃん。おとうさん、じいちゃんに囲まれる鉄ちゃん。

    私は、いつも読むだけだったけれどたまらずコメントを残したりした頃でした。

  4. ままりん より:

    こんにちは、

    辛い日々を過ごされてたんですね。
    でも大好きな公園でおとうさんと楽しそうに遊んでる姿は病を感じさせませんね。

    お義父様との3ショットは本当に素敵な写真です。

  5. りりこ より:

    食事の事はほんとに大変だったと思います。
    でも 鉄ちゃんは沢山笑顔をみせてくれましたね。
    おじいちゃんとの写真とてもほのぼのして 良い写真ですね。

  6. ハリーママ より:

    思い出しますね。
    ご飯を食べさせるのは、本当に苦労しますよね。
    あの頃は、愛子さんとても辛かったでしょう。
    やはり、自然の力というのは強いんでしょうね。

  7. もんち より:

    今振り替えっても1日1日が
    とても大切な毎日でしたね。
    鉄ちゃん自身も体調が良くないながらも
    楽しい時間が沢山あって
    笑顔がいっぱいですね♪

    愛子さんやお父さんの優しさに包まれた
    鉄ちゃんですね~。

  8. みぃむぅ より:

    愛子さん、こんばんわ‼

    佐賀マラソンの皆様の笑顔がよみがえってきますね‼
    自然の中で大好きな愛子さんとお父さんとのお散歩&公園。
    鉄ちゃんは本当に嬉しそうな笑顔でした‼
    佐賀の自然も鉄ちゃんを大きな力で癒してくれましたよね‼

  9. リーリママ より:

    毎日が戦いだったんですね。
    何度も危ない時期があっても乗り越えて生命力があったんでしょうね。
    お二人の思いが通じてたのかも。

  10. パピ+ヨン より:

    桜マラソンの日、おじいちゃまとどんなお話ししてたのかな?
    こんなに可愛い鉄子ちゃんが、いないなんてまだ
    頭では分かっていても、心が理解できてないみたいで
    ここにいるような気がしてしまいます。

  11. ラッキーママ より:

    桜マラソンの時のお写真はどれもよい表情ですね~
    お尻にお花が咲いたみたいで可愛い♪
    春ごろの出来事・・・ずいぶん前の事の様に感じますが色々なことが思い出されます。
    食べさせることが本当に大変そうでした・・・

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