「パピヨン鉄子物語 その15」
鉄の吐血
父が鉄子と二人であの家に住んでいたとき
色々なことが起きましたが
鉄子の命にかかわる大変なことが二つありました。
今日はその1
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(父の日記から)
一番、大変で危機を感じたのは
生後5ヶ月くらいに原因不明の吐血をしたことだ。
その日は朝から、吐き気があり様子が悪いので
すぐに近所の医者に運び込んだ。
すると医師の前で血の塊を吐いた。
すぐに処置をしてもらい事なきを得たが、
血の塊を吐くのと血便が1日のうち何度もあり、大変かわいそうであった。
そして、命の危機を感じた。
医師に玉ねぎを拾って食べてないか聞かれたが
絶対にそのようなこともなく、その場合は違う感じの症状になると思うと言われた。
今でも原因はわからない。
医師はその際に肝臓の数値が悪いことを指摘。
そういう内臓的なことが原因したのだろうか。。。
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ここから愛子です。
その日の、午後、父が「鉄がちょっと元気ない」と電話かけてきたので
急いで父と鉄の家に走りました。
家に入ると
鉄が尻尾を振って私を迎えましたが
よろよろとしています。
「どうしたの!」ときくと
そうすると「朝、ちょっと吐いた」というのです。
どうにも様子がおかしいので
すぐに近所の脱毛を診てくれている病院に駆け込みました。
父は「いやーちょっと娘が大げさでー」とか言ってました。
先生が「どうしたー鉄?」と言ったとき
尻尾振って先生によっていきながら
鉄がげぼっと音を立てて
血を大量に吐いたのです。
朝吐いた物は胃の中にあった食べたものだったらしいのですが
これは!一大事です。
私は「たまねぎ」が頭に浮かびました。
実は父は無類の玉ねぎ好きだったのです。
だから、気をつけていたと思うけど
もしかしたらかけらを落として
鉄が食べたということは大いに考えられたのでした。
父は私に叱られるから
もしかして
鉄が食べたことを言えなかったのかもと思いました。
やはり先生が「玉ねぎ食べなかった?」と聞いていましたが
「ぜったいにそんなことはない」と断言していました。
そして先生も「尿の色が普通だし玉ねぎ食べたときの症状とちょっと違う」
といってすぐに血液検査(全項目)しました。
気になるのは肝臓の数値が悪くなっているということだけだったと思います。
レントゲンで誤飲が無いかも調べました。
すぐに先生が「ここで出来ることは全部しましょう」と言って
点滴や注射、をしてくれました。
今思い出そうとしても何をどうしたか
覚えていませんが
とにかく鉄子はとても心配な状態でした。
病院と家は歩いて5分の場所にあり
先生が「子犬で入院させるより自宅でみてやったほうがいい。
夜中でも急変あったら電話してくれたら往診する」と言ってくれたので
一旦家につれて帰りました。
その後も鉄は何度か血を吐いて
下痢も血が混じって、とてもかわいそうでした。
父は「鉄が死んだらどうしよう」とがっくりと肩を落として
鉄の横に座り込んでいました。
「だいじょうぶだよ!」と父を励ますのが大変でした。
父は私に隠れて涙をぬぐっていました。
私はその数日間は父の家に泊りがけで
鉄の看病しました。
父ひとりには任せられないと思いました。
父と交代で睡眠をとって
ずっと鉄の様子を見守り
翌日から毎日病院に朝昼2回の点滴と注射に行きました。
鉄は先生の治療で4日目ごろには
もうすっかり元気を取り戻し
食欲も出て
泊まってる私に夜中に「おばちゃん、あそぼうよ」というまでに回復しました。
私が1日中一緒にいてやれなかったので
鉄がなにか悪いもの食べたとかわからなかったし
父もぼけーっとして何か見逃していたかもしれないので
ほんとに誤飲で胃を傷つけたとか
なにか父の薬を食べてしまったとか
いろいろと原因を探しましたがわからないままでした。
今思うと父はたくさんの薬を飲んでいたので
もしかしてそのどれかを鉄が飲み込んで
中毒起こしたんではないかと・・・
もう今となってはどうしようもないですが。
とにかく、今でもあの獣医さんにはよくしてもらったことを
忘れず感謝しています。
2001年8月17日のことでした。
父は「とにかく鉄の命をあずかってるんだから
しっかりしてね、
ちゃんとみて、何かあったらすぐに言ってくれないと困る、」
と言いました。
そして私が父を叱るから言いにくくなってるかもしれないと思って
「怒らないから、一緒に考えるから何でもいってよー」と
優しく言ってやったのでした。
しかーし!
父はまた私にこっぴどく叱られることを起こしてしまうのでした。
続く
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お父さまが鉄子ちゃんと二人暮らしの時にはそこまで愛子さんは関わっていないのかと思っていましたが、鉄子ちゃんを最初から沢山面倒みられていたのですね。逆に離れているからこそ大変だったこともあったのですね。
4日間なんてどんなに心配されたことか。そして愛子さんは鉄子ちゃんの事だけでなくお父様のご心配もあるのですから本当にお疲れになったことでしょう。もう一つの出来事もさぞ大変だったことでしょう。
こんなにも、たくさんいろんなことがある愛子さんの日常って、すごいですね。
愛子さんの腕といいますか、筆といいますか、にかかれば、どんなことも物語りになると思っていますけど、それにしても、いろんなことがありますね。
鉄子ちゃんやさぶろーさんのキャラクターもありますけど、その後、にいたんやお父さんのキャラクターも、愛子さんの筆によって開花な部分もあるかもしれないですしね。
愛子さんご自身のことを綴るのもお上手ですしね!
コスプレのときは、妄想力が物語りになりますね。
鉄子ちゃんももちろん立派なモデルさんですけれどね!
ガムをくわえながらベットで寝転ぶヤギ期の鉄子ちゃん、
かわいすぎてなんだか涙がでてしまします。
愛子さん
おはようございます
小さい体に大変な事が起こると本当に心配ですよね。
寝ずの看病してくれるおばちゃんとじいちゃんがいてよかったね。鉄ちゃん。
そして 次回、サブローさんがこっぴどく怒られる場面をドキドキしながら待ってます(笑)
鉄子ちゃん、そんな大変な目に遭ってたんだ。
こんな小さな子が血を吐くなんて
想像しただけでも恐ろしいです。
無事乗り切れて良かった。
はらはらドキドキのドキュメンタリー。
さぶろーさんは今度何をやらかしたのかな^^
鉄子ちゃん突然の吐血とても心配でしたね。
サブローさん、愛子さんの看病の賜物でしたね。
鉄子ちゃんは、さぶろーさんだけでなく愛子さんと御主人や息子さん
の愛情につつまれて成長していったんですね。
鉄子ちゃん物語、愛子さんの文才とかわいい鉄子ちゃんとさぶろーさんの愛すべきキャラクターで
小説、映画化もしていただきたいくらい素敵です。
わあ、^_^;仔犬期に吐血してしまうというコトがあったのですね>_<
それは本当に大変でした。
回復して良かった…
こんにちは。
鉄子ちゃん大変な事になっていたんですね。
回復されて良かったです。
でもまだ大変な事があるのですね?
続きが気になります。
鉄子ちゃんは子犬期に大変な病気をしたんですね。
さぶろ~じいタン、愛子さんは大変でしたね。先日家のゆうも嘔吐で2日間病院に通い
注射をして元気になりました。滅多に病気をしないので仕事も休み傍に就いていました。
それなのに鉄子ちゃんは吐血なんて…本当に心配でしたね。
次にじいタンが怒られる話しが楽しみです。
仔犬の時に吐血なんて 物凄く心配ですね。 とにかく治って良かったです。。
もっと大変なことがあったのですか? 心配です…
さぶろーさんが鉄ちゃんを思って、涙をぬぐっていたこと。
まだ子犬な鉄ちゃんだけど、とっても大きな存在になっていたのが伝わってきて、胸がいっぱいになりました。
愛子さんの「一緒に考えるから何でも言ってよ」という言葉、さぶろーさんとっても嬉しくて心強かったでしょうね(*^^*)
吐血ビックリでしたでしょうね
治って、ほっとしました。
まるで今起きてることみたいに、心配でハラハラしました。
その2 もあるのですね
大変だあ〜さぶろーさん 頑張って
★aki&mighty さん
父が鉄子と住むために借りた一軒家は
私たちのマンションから歩いて15分くらいだったかなあ・・・
当時から私は自転車に乗れないので
急ぐときは走っていっていました。
ほとんど、毎日、午後になると鉄と父の面倒を見に行っていましたね。
やはり高齢の父に鉄を任せるのは不安がありました。
でもかわいかったので
毎日行っていたんだとおもいます。
もう一つの出来事はほんとに父が叱られても
しょうがない事件でした。
また書きますからねー
★ひろちゃん
いやいやー
そんなほめていただいてーー恐縮です!!!
大汗!たらたらー
でも書くのは大好きです!
しかしーほんとにいろんなことがありました。
どこの家庭にもたくさんいろんなことありますので
たいしたことないんでしょうが
なんだか私の周りは色々起きすぎやろーーて
思ってました。
コスプレのときは完全、
頭が妄想状態でしたね。
懐かしいです!
★ぐるりんさん
この事件が起きたのは
このガムをくわえてベッドに入ってる頃
やっとこさ胸に毛が生えてほっとした頃でした。
今、鉄子の思い出をたどり
私もちょっとウルってきたり
あははって笑ったり、しております。
このときの命を危機を乗り越えて
鉄子は14歳まで生きたと思うと感慨深いですね。
★yukarin11 さん
この事件はほんとに大変でした。
先生も何かの中毒かと疑っていましたが
あのぼんやりの父がしっかりしてなくて
何もわかりませんでした。
とにかく元気になってほんとによかったーって
思ったのでした。
私もはじめての子犬を育て
まったく何もわからず、大変不安だったです。
次の事件も酷いんですよー
★たっくん母さん
ほんとに私もこの時は
びっくりして・・・
ただ食べたものを吐いただけなら
まだ理由もわかったけど
血の固まりだったので、
恐怖でした。
今もあのときの光景は忘れられません。
家に帰ってもソファの下にもぐりこんで
吐くのでつらかったんだろうなー
でもほんとよかったです。
次の事件も・・・もうほんと大変でした。
★MARU さん
わおーん。ありがとうございます。
そ、そんなー小説なんて。
とんでもないけど。
でも書くのが好きなので
いっぱい書いちゃってますよ。
このときの鉄子はほんとにもうだめかと思うくらい
衰弱して、
あの先生がいたので助かったと思います。
近所に病院があってよかったって思いました。
★ラッキーママさん
ほんとに、信じられない思いでしたよ。
あれを乗り越えて
鉄子は14歳まで元気でいてくれました。
しかし、忘れられない大変なことでしたねー
★ままりんさん
このときでさえ大変だったのに
また父がしでかしてくれました。
ほんとに、あの頃はたいへんだったですー
この吐血事件もきっと父のなにか
気がつかないところで鉄が
何か食べたんだと思うんですよ。
ほんとに困った父でしたよー
★yunたん さん
そうなのですー
血を吐いたときは
私も貧血起こしそうなほど
びっくりしました。
まさか・・と思いました。
その後衰弱してしまって
よく助かったと思います。
ゆうちゃん、もうだいじょうぶかな?
お大事にしてくださいね。
次の話もすごいですよー
待っててくださいね。
★りりこさん
ほんとに・・・
大変だったですよ。
今もその光景は覚えています。
びっくりしましたよ。
よく回復してくれたと当時は
思いました。
そしてもっと大変なことを
父が起こしてくれました。
★ココ母さん
父は自分がなにかやった、
それで鉄子がこんなことに・・・って
自覚していました。
ほんとに最初からもっと
私の小言を聞いて薬とか
ちゃんとしてくれていたら
きっと起こらなかったと思います。
なのでほんとにこの時は
父も落ち込みました。
とてもかわいがっていたので
鉄がどうにかなってたら
父はまた立ち上がれなかったと思います。
私も父を叱りすぎたなって思って
優しくしてあげましたよー
でもまた父はこれで気を緩めて
事件を起こすのでした・・・
★パピ+ヨンさん
ほんとにびっくりでしたよー
このときの衰弱は子犬だったし
相当かわいそうだった、
書きながら、ちょっと思い出して
うるっときました。
その2はまた酷い事件で。
父をこっぴどく説教したんですよ。
また書きますねー
吐血はこわいですね、治って良かったです。
さぶろーさん愛子さんがそばにいたからあんしんでしたね。
鉄ちゃん、小さい時は大変でしたよね〜。
やはり、高齢者や幼児とワンコを飼うって
とても気を付けないと、ワンコが可哀想な事になりますよね。
でも、さぶろーさん、この頃まだ若かったのでは??