さぶろー最期の入院。1日目

お世話係です。
さぶろーの話に戻ります。
毎度、寂しい話でごめんなさい。
さぶろーの本当の状態が危篤であることを知った私と妹は
愕然としましたが、
何とか気持ちを静め
医師と私たちで決めたことがありました。
「絶対にさぶろーには出血のことを知らせない。
最期まで希望を持たせてあげる。
少しずつ希望をかなえてあげていく。
そして最悪の状態になったらお薬で苦痛を無くす方法を取り
延命処置はしない」

なんと辛い選択であろうかと
その時はこれは現実のことではないと何度も
思おうとしました。
それほど、さぶろーは意識もしっかりして
そんな危篤なんて思えなかったからです。
しかし、MRIの画像は恐ろしい状態を映しており、
私たちは残酷な決断をせまられたのでした。
救急車で運んだ時点で元気なのに危篤。
「会わせたい人にはもう会わせてあげて下さい」と
テレビのドラマなんかでしか聞いたことのない台詞を
話す先生。
それでも、まだ現実を受け入れられない私たち。
「またさぶろーは奇跡を起こして生還する」と
思いたかったあの日。
先生の計らいで救急病棟の中の個室を使わせてもらい、
私と妹の家族が全員、集まりました。
不自然にしないように皆で打ち合わせての面会。
さぶろーが皆が来てくれたことを
何も疑わずにただ喜んでいたのが切なかったです。
本当は夜中までもいてよいことを医師の承諾を得ていたのですが
そうすると、さぶろーが不審に思うと
皆でばらばらと帰宅したのです。
さぶろーは私に
「明日は鉄子の写真と、藤沢周平の本とメガネ持ってきて。」と
いつもの様子で頼みました。

(自慢のサンタクロースコスプレ写真がたくさん入っています。)
何を言われても涙が出そうで辛く、
しかし泣いたらわかってしまうと
必死で普段どおりの演技をする私。
それを見て影で泣く妹。
これが
さぶろーの最期の1週間の始まりでした。
さぶろー最期の1週間。
応援クリックいただければ幸いです。
にほんブログ村 犬ブログ パピヨンへ
———————————
↓ この写真はさぶろーが、脳梗塞を起こす前日に撮ったもの。
  この鉄子の様子を見て、さぶろーは笑いました。
「明日のブログはこの写真でやってくれ」と
私に頼んだほど気に入っていたものです。
どういうわけか、鉄子は自分でこんな風に
古いベッドを持ってきてその下にもぐってかくれんぼを
していたのでした。

(この台詞もさぶろーが考えたものです。)


(どうも前にやったようなクイズにしたかったようです。)
この頃、鉄子はホルモンバランスの崩れからの体調不良を克服していましたが
食事に関してわがままになっていて
何も食べずにいる日もあって
私もさぶろーも大変苦労していた時期でした。
さぶろーもそこが気になっていて
「鉄子が食べてくれてるか心配」と自分より鉄子の心配をしていたのです。
今思い出すと、そんな時期でした。

パピヨン鉄子を愛したさぶろー。
応援クリック、できましたら・・・宜しくお願いします。
にほんブログ村 犬ブログ パピヨンへ

This entry was posted in 未分類. Bookmark the permalink.

12 Responses to さぶろー最期の入院。1日目

  1. ぷくたま より:

    意識がはっきりしているのに本当は危篤……、そんなありえないような状態だったんですね。
    そんなさぶろーさんを前にして普段どおりの演技をするのは、さぞお辛かっただろうとお察しいたします。。
    さぶろーさんが気に入っていたという鉄子ちゃんの写真は面白いな。鉄子ちゃん、自分で隠れ家を作ったんですね。
    サンタクロースとのコスプレ、最高でしたね~。
    入院してもなお、鉄子ちゃんの心配をするさぶろーさん、、さぶろーさんにとって、鉄子ちゃんは本当にかけがえのないパートナーでしたね。

  2. クママ より:

    こんばんわ。
    毎日の記事を胸が熱くなる想いで拝見しています。
    さぶろーさん家族と鉄子ちゃんの深い絆。
    さぶろーさんが亡くなって、鉄子ちゃんやお世話係りさん、そして家族の皆さんがどんな思いなのか・・・
    鉄子ちゃん下痢気味ということですが、早く良くなりますように。

  3. ばらり より:

    さぶろーさん、やはり可愛い方でしたね。
    鉄子ちゃんとの写真を持ち歩いていたなんて。。切なくも胸が温かくなります。
    入院中は、お世話係さんたち家族はさぞお辛かったでしょうね。。
    鉄子ちゃん、何かと心配ですがきっとさぶろさんが見守ってくれていますね。
    パピヨンのブログランキング、一位ですね!このブログのファンなので、本当に嬉しいです。さぶろーさんがランキング一位になって喜んでいる姿を本当に見たかったです。
    これからも応援しています!

  4. みえ より:

    お世話係さん、本当に辛い選択でしたね。
    さぶろーさんに気づかれないように涙をこらえたお世話係さん。ご家族の皆さんのお気持ちを思うと涙が。
    鉄ちゃんのかくれんぼの写真を見て、笑ったさぶろーさん。あの日に戻してほしいと思ってしまいました。
    鉄ちゃんのお腹がよくなりますように。
    しこりがなんでもありませんように。

  5. ゆんこ より:

    こんにちは。
    あ、今日はさぶろーさんの更新なんですね!鉄子ちゃん、上手に隠れたねぇ。
    ベッドの上でポーズを取るさぶろーさん、コメントを読むさぶろーさんの表情を見ても、まさか危篤の状態だったとは信じられません。お世話係さん、本当につらい時間を過ごされましたね。
    そんなご家族の方々に見守られて、さぶろーさんは感謝の気持ちでいっぱいだったと思います。

  6. お世話係 より:

    ぷくたまさん、ありがとうございます。
    そうなのです・・・
    意識があるのに危篤ってどういうこと?って私も信じられなかったです。
    演技をするのは胸が詰りました。
    トイレに行って思いっきり涙を流して、顔洗ってまた病室に戻るって感じでした。
    さぶろーが倒れる前日の鉄子はおかしなことをいろいろやってさぶろーを笑わせていました。
    今思うと何か意味があったようなQもしますね。
    さぶろーはサンタクロースのコスプレが一番の自信作で、この写真はリハビリにも病院にもどこでも持って行っていました。
    もう一度コスプレしたかったです。
    それが本当に残念。

  7. お世話係 より:

    クママさん、ありがとうございます。
    毎日辛い記事を書き連ねています。
    私は書くことで気持ちの整理が付いてきて心が落ち着きます。
    読まれえる方々はなんとも、、、困られると思いますが、どうか、許して下さいね。
    私たちのこと気にかけてくださって本当に感謝しています。
    さぶろーもきっと照れ笑いして喜んでると思うんですよ。
    鉄子の下痢はかなり良くなってきました。
    しこりだけが気になるところですが
    前向きに頑張りたいと思います。

  8. まろんぱんな より:

    こんにちは。
    さぶろーさんの最期の一週間・・・
    今、その時の写真を見ても危篤だなんて思えません。
    自分のことより、鉄子ちゃんのことを心配していたさぶろーさん。せつないですね。
    本当の状態をさぶろーさんに隠しながらの看病、お世話係さんもご家族の方々もお辛かったと思います。
    鉄子ちゃん、上手に作りましたね(^^)
    やさしい笑顔で鉄子ちゃんを見ているさぶろーさんが目に浮かびます。
    鉄子ちゃん、早く元気になりますように。

  9. お世話係 より:

    ぱらりさん、いつもありがとうございます。
    さぶろーは鉄子のこと、孫より可愛がっていましたね。
    なので、鉄子のこと誉められえるとすごく喜びました。
    写真はいつも持ち歩き、喫茶店でも見せるし、病院では先生に見せるし・・・自慢するのが楽しそうだったです。
    ランキングはさぶろーの励みにもなっていましたが・・・そうですか。辛い記事なのに応援いただきありがとうございます。
    今はまた鉄子のしこり問題で頭が痛いですが何とか前向きに頑張ります。

  10. お世話係 より:

    みえさん、いつもありがとうございます。
    私は妹と二人兄弟ですが6歳離れているんです。
    いつもは妹に頼りっぱなしですが、さぶろーの世話のときは私も長女として頑張ったつもりなんです。
    でも涙が止まらなくて本当に困りました。
    今はかなり落ち着いてきましたよ。
    さみしいですけどね。
    今もまだ病院に入院してるんじゃないって思ってしまいます。
    そうであってほしいですね。
    倒れる前日の写真、さぶろーがおかしいおかしいって笑ってたんです。
    鉄子も大サービスしていました。
    本当にあの日に戻れたらいいですねー
    鉄子は下痢はかなり良くなってきました。
    しこりだけが問題ですが頑張りたいと思います。

  11. お世話係 より:

    ゆんこさん。こんにちは。
    そうですね!
    さぶろーの更新です。
    この写真はすごく気に入って何度も笑っていました。
    そして鉄子はこのまま眠っていたんですよ。
    さぶろーの思い出の写真となってしまいました。
    さぶろーの最期の入院の日々は一生忘れないと思います。
    そしてさぶろーがゆんこさんを「ローマのお友達」といって得意そうにコピーを読んでいたのを思い出すのです。
    本当にありがとうございました。

  12. お世話係 より:

    まろんぱんなさん、こんにちは。
    さぶろーの危篤は本当に信じられず、先生が間違ってるって思いました。
    また今回も、絶対に奇跡を起こすと思っていました。
    でも、ほんとうに大変なことだったんですね。
    いま、すべてが終わりさぶろーの体が苦痛のないものとなっていることだけが救いです。
    さぶろーは本当に鉄子を心配していましたね。
    ちょうど、鉄子がご飯拒否の体制に入っていたし。
    この鉄子のかくれんぼはさぶろーの最期の鉄子の思い出になったのかもしれないです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

写真も投稿してね!