切ない思い出の日


あいこです。
昨日は不覚にも夜中まで寝てしまったわたし。
ほんとうは昨日は、
父さぶろーを思い出す中でも
とても辛い想い出の1日でした。
去年の昨日、膝の病院の帰りに
私の押す車椅子に座ったまま脳梗塞を起こした父。
突然の父の顔の恐ろしい変化を
今思い出しても、背筋が冷たくなります。
救急車で運び、蘇生した父。
しかし、本当の病状は脳梗塞などよりもっと怖い
動脈瘤破裂でした。
危篤であると家族には医師の宣告があるも
父は元気に家に帰れると信じていました。
それからの1週間、
家族で父を思いっきり看病した。
「手と足をさすって」っと言う父の
細くなった体をなでながら
「どうか神様、父を救ってください」と
ずっとずっと祈り続けて。
あの入院の日々、
父は「ブログ書いたか?」「鉄子は元気か?」
「ブログ用の写真撮るか?」とポーズとったりした。
だから、私は今も毎日、
父との約束を忘れない。
毎日、鉄子のことを書くって。

最近鉄子は
父の部屋に置いたにいたんのソファーベッドでよく寝ている。
以前、父さぶろーのベッドで一緒に寝てた鉄子は
その同じ場所を覚えていて
まるで寄り添うようにくつろいでいる。

ちょっとさぶろーの帽子を置いてやった。
あれから洗わないので
まだかすかに父の匂いがするのだ。

鉄子は「あれ?」て感じで。

「じいたん?」ってくんくんする。

「ほら、じいたんだよ」って
ずっと引っ付いてる、

そして私が「鉄子かぶってみて」と頼むと
「いいよ」とかぶってポーズをとる。
母は13年前に亡くなった。
残された父は母の夢を見たいといいながら
ずっと夢も幻も見なかった。
そんな父が母の納骨で下関に行く日に
母の夢を見た。
「おとうさん!玄関あけて!」と母が玄関の
外で呼んでいたそうで、
父はすぐに起きて薄暗いなか玄関をあけた。
そこには母の姿は見えなかったけど
明け方の美しい空が広がっていた。
納骨される最後の日、
母は一人できっとあちこちに
別れをつげに飛び回って
明け方に帰ってきたんだろうと
父はそのとき笑っていた。
母の夢を見たことがとてもうれしそうだった。
そんなことを思い出したりした。
先日、友人のシロクマさんのお父様が亡くなった。
病院で一旦持ち直された後の悪化で亡くなった。
とても残念でたまらなかった。
シロクマさんのご実家は
お母様がお花を庭に育てるのが趣味で
とても美しいお庭を維持されている。
一度はNHKのドラマのシーンの為に
使われたりもしたほど。
お父様が亡くなった後、
お庭でお母様がいつものように
お洗濯を終えて庭を掃いていると
玄関のところで「おかあさん!」と
呼ぶお父様の声がはっきりと聞こえたのだそうだ。
シロクマさんに電話してきたお母様は
泣きながら「お父さんが来てくれた」と言われたそうです。
いつも買い物に出るときは庭にいるお母様に
声をかけていた生前のお父様の声そのままで
ただ姿だけが見えなかったと
泣かれたそうです。


シロクマさんのご実家の庭。
丹精された薔薇が満開。

(この黄色い薔薇はお父様が好きだったもの。)
実はこのお話を聞き、
先ほどの父さぶろーと母のことを思い出したのでした。
親を亡くすことは、想像以上に私には辛かった。
シロクマさん、大丈夫だろうか・・・
シロクマさんのお父様と同時期に
ブログにコメントくださる方のお父様が
亡くなられたとご連絡がありました。
心からご冥福をお祈りいたします。
皆さんのことを思いながら
また父を思い出します。
いつまでも忘れないでいようと思います。
鉄子もじいたんを忘れないよ!(鉄子)

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11 Responses to 切ない思い出の日

  1. より:

    私の両親は幸いにも健在です。
    しかし、父はさぶろーさん同様
    脳梗塞、大動脈瘤肥大を患っているのであいこさんのブログでさぶろーさんの話題を見るたびに
    親孝行できるうちに親孝行をしようと思え
    父への感謝を常に忘れずにいられます。
    シロクマさんもお辛かった事でしょう。
    かける言葉がありません。
    お父様がお好きだった黄色いバラを枯らすことなく大切に育ててあげてください。

  2. まままま より:

    切ない思い出を読ませていただきました。
    ありがとうございました。
    いつかは誰もが通る道ですが、その人その人によって事情や状況がちがいますね。
    このブログ読んで7年前に亡くなった父のことを思い出しました。
    こうやって、その都度その都度思い出してあげることが、残された私たちの仕事だと思います。
    鉄ちゃん、じいたんをずっと探してるんだね。

  3. リーリママ より:

    幸いにも私の両親は元気ですが、父親は50歳代でペースメーカーを着けて胆嚢も取り、すい臓の半分も取ったので現在インシュリンを打ってから食事を取っています。もう歳も78歳にもなるので親孝行できるのは今のうちと思っております。主人の方は両親とも既に他界されて実の親では無いですがあいこさんやシロクマさんの気持ちは分かります。今まで顔を合わせていた肉親が亡くなるのは寂しいものです。それと同時にもっと何か出来たのではと思うのです。あいこさんはサブローさんをよく見てあげられたと思います。

  4. べりぃー より:

    寂しいですね。
    あれから一年ですか。
    あの時、ブログを見るかぎり、おじーたんは、元気に戻って来てくれると信じていたので、病状を聞いた時には、凍りつきました。
    私のおじいちゃんの面影を感じていたので、物凄くショックでした。
    でも、きっと、おじーたんは今でも鉄ちゃんと一緒にベットで寝てますよ。(^^)
    私もおじいちゃんが亡くなった日の夜0時頃(亡くなる数時間前)、おじいちゃんの足音を聞いたんですよ。
    今思えば、生死の境を彷徨っていて、一度、家に帰って来たのかな?って思います。
    会いに来てくれたんだなって、嬉しく思います。
    シロクマさん、きっと、物凄くショックでしょうね。(>_<)
    お父様のご冥福をお祈り申し上げます。

  5. ゆんこ より:

    こんばんは。
    そうでしたか、あの日から一年だったんですね。
    私の父は今年85歳です。もうすぐ失明すると医者から宣告されていて、それで目が見える内に帰ると言いましたが、帰ってくるなと言われました。目が見えている間にやりたいことがたくさんあるというのです。
    その言葉を信じて、心を鬼にして帰っていません。
    薄情な娘です・・・。
    みなさん、それぞれおつらい経験をされているのですね。
    シロクマさんのお父様、また別の方のお父様のご冥福をお祈りいたします。

  6. らぶりん より:

    振り返るとあれから1年も経つのですね。
    私はさぶろーさんが亡くなられた日からこちらのブログにお邪魔していますが、あの時のあいこさんの一生懸命気丈に書かれている内容ははっきりと覚えています!!
    今でもじいたんの匂い、面影を探し、覚えている鉄ちゃん。今日もとっても切なくなりました。。。
    私の両親は、2人とも健在です。父は定年を迎えてもまだ次の仕事をしています。
    そんな当たり前な毎日を当たり前だと思ってはいけない・・・あいこさんのブログは大切なことに気づかせて頂けます。
    みなさま、いろんな思いを抱えていらっしゃるんですね。
    そしてシロクマさんのお父様、コメントされる方のお父様のご冥福を心よりお祈りいたします!  時間をかけて、ゆっくりゆっくりお元気になられてくださいね。

  7. Harvest Moon より:

    こんばんは!
    いつもありがとうございます~
    今日はお父様の特別な日、ということで
    こちらからコメントさせていだききます。
    突然のお父様の変化にさぞかし驚かれ、
    その後のお悲しみ、いかばかりかと・・
    でもこうやってブログを続けられて、少なくとも私にはお父様への想いが伝わってきて、
    きっと天国でお喜びのことと思います!
    これからも楽しい鉄子ちゃんの姿を
    見せていただくのを楽しみにしてまります!
    予断ですが、ウチの息子も今年から社会人で、とても親近感でした~
    心配な母親の心情もよく分ります!
    これからもよろしくお願いいたします。

  8. ぷくたま より:

    一年前の当時のことが思い出されました。
    さぶろーさんとのコメントのやりとりは、本当に楽しいものでした。
    まさか、終わる日が来るなんて思いもしませんでした。
    いつまでも続くと思っていたんです。。
    さぶろーさんのことはときどき思い出します。
    帰省の際、関門海峡を通ったときも思い出しました。
    ピザがお好きだったな、とか・・・(笑)
    お会いしたこともないのに不思議ですが(^^;
    きっといまも鉄子ちゃんのブログの更新を楽しみにご覧になってるでしょうね。
    でもあいこさん、あまり無理なさらないでくださいね。
    シロクマさんのお父様、匿名の方のお父様も亡くなられたとのこと。
    ご冥福をお祈り申し上げます。
    命ある私たちは、一日一日を大事にしなくてはなりませんね。

  9. さむらいママ より:

    さぶろーさんのお話とシロクマさんの
    お父様のお話…
    とても切なくて涙が出ました。
    元気な時ももちろん大切に想っているけど…
    亡くしてみて初めて気づく事も多いんですよね…。
    あいこさん さぶろーさんとの約束をしっかりと守ってらっしゃるのですね。
    尊敬します。
    私も亡くなった母の分も 父を大切にしていきます。
    父も75歳 見た目は若いと言われるけど
    畑仕事なんて見てるとけっこうシンドイみたい。
    でも 好きでやってるから やめてなんて
    言いたくないし…。
    そろそろ一緒に住みたいなぁと思います。

  10. うさ より:

    こんにちは。
    ブログはさぶろーさんとあいこさん、鉄子ちゃんの約束、思い出、気持ちとっても沢山詰まっている宝物なのですね^^
    切なくて寂しいのに読んでいてすごく気持ちが暖かくなるお話、さぶろーさんご家族の心の優しさなのですね^^
    鉄子ちゃんがさぶろーさんの帽子に寄り添う姿を見ていると涙が出ます・・・
    ペットにとって飼い主は神様だって言う言葉を聞いた事あるのですが本当ですよね^^
    私は父との思い出があまりないのですが(離婚→他界となってしまったので)今生きている母に出来るだけ親孝行できたらいいなぁと思っています。
    母には内緒で時々はそっと父のことも思い出すようにはしています^^
    いろいろ合っても父は父ですから^^

  11. ままりん より:

    今晩は。
    昨日はあいこさんにとって切ない思い出の日だったのですね。
    あの日の頃のブログはよく覚えています。
    病室でのさぶろーさんの様子をみてお元気に退院されると信じてました。
    突然の訃報に思わずコメントを始めてさせて頂きました。
    もうあれから一年がたつのですね。
    シロクマさんや親御さんを亡くされた方々のお辛さを思うと言葉もありません。
    心よりご冥福をお祈り申しあげます。
    さぶろーさんの帽子に寄り添う鉄子ちゃんに胸がキュンとなりますね。

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